イタリアの先生

Maestrawally

2013年夏、イタリアへ留学した時のことを綴っていこうと思います。

まず初めにイタリアで師事したヴァリー先生のお話しです。

出発前、現地のWally先生を自分で探しました。
レッスンを受けたい旨、イタリア語の文章を歌の先生に添削して頂き、メールで問い合わせました。

幸運にも快諾して頂き、とても素晴らしい先生に巡りあうことが出来ました。
Wally先生はオペラのプリマドンナを務めたとても上品で素敵な方でした。

歌の指導者として、個人レッスン、グループレッスン、発表会など勢力的に活動され、人間的にも温かい先生で、とても熱心にご指導頂きました。

先生が話されるのはイタリア語のみで、私の語学力では、先生のお話しも最初はほとんどわかりませんでした。

ですが、歌のレッスンの最中は先生が全身で表現されるご指導に自然と声が出ました。
先生の発声は体の使い方もそれまで勉強していた内容と違うこともわかりました。

曲が盛り上がるところになると「Vai! Vai!」と言われ、私は、もっともっと勢いを出して、体を使ってと解釈し、その通りにすると、声が伸び、とても気持ち良く歌えました。

発声に精通し、体の使い方も熟知されている先生は、難しい言葉を使わなくても、生徒を導いていくことが出来るのだと、感動しました。

Maestrawally

当時の私が習うには贅沢なレッスン内容だったかもしれませんが、
どんな生徒であろうと音楽に真摯に、誠実に教えてくださる方に出会えたこと自体が私にとって宝物のようでした。

振り返っても、現状を見ても、一流の先生に師事出来るのはもうあの時しかなく、とても有難いことでした。

先生は「いつまたイタリアに来るのか」と何度も聞いてくださり、「あなたがイタリアに来られなければ、私が日本に行くわ」とまでおっしゃっていました。

私は「必ずまた戻ってきます」とお約束し、翌年もイタリアに行くことが出来ました。

2回目に帰国する時、「私はずっとあなたの先生よ」と言って下さった時は本当に感動し、涙が溢れそうでした。

次回は言葉が出来なくて、ちょっと失敗したお話しです。