ヨーロッパ旅行(イギリス編・エイヴベリー)

エイブベリーレストラン

イギリス2日目早朝、エイヴベリーへ向かうバスに乗りました。

夜明け前の真っ暗な道を、バスのライトが先を走ります。
1時間程で村に到着しました。

エイヴベリーは巨大なストーンサークルの中に村があります。

村のはずれにレストランがありました。
眠りから覚める前の村は静かです。

草は朝露でしっとりと濡れています。
大気も水分を含んで、水滴が浮かんでいるようです。

濃い白の朝もやの中、ゆっくりと歩き始めました。

等間隔に並ぶ岩は、明らかに意図的に配置されているようです。

エイヴベリーの岩

人の背丈よりもはるかに大きな岩をどのように移動させたのか。
なぜこの位置にこの岩を置いたのか。

現在の配置から、以前は今よりも岩が多くあったと想定されるそうです。
かつて、大きな円の中に小さな円が二つあり、その成り立ちは、有名なストーンヘンジよりも古いと言われています。

大きな岩に触れながら、佇んでいると、数人の人影が近づいてきました。

皆、古めかしい出で立ちで、長いローブのような布をまとっている人、ピーターパンのような緑の衣装を来ている人など。
杖や鏡のようなも持っているようです。

日の出を待つように東に向かって何かの儀式を始めました。
人々は言葉も交わすことなく、場所を移しながら、さらに東へと歩いていきます。

人々の影が遠ざかり、少し辺りを散策すると、もやの中に木が見えてきました。
小高くなった道もあります。
エイヴベリーの道

何となく嬉しくなり、その道を歩いてみました。

村人の姿もない大きなストーンサークルの中にいる自分。
今、ここにいることに漠然とした必然性と、何かの目的を果たしたような感覚を覚えました。

帰りのバスに乗る頃、ようやく空が白んできました。

もやが晴れ、辺りにオレンジの光が広がっていきます。

駅に着き、通勤時間帯の電車に乗りました。
都会の通勤風景はどこも同じように見えます。

職場に向かう人。
車窓に流れる田園風景。
家事にいそしむ婦人。

ほんの1~2時間前に見た景色が幻のようです。

時空を超えた大地のエネルギーを感じたようなイギリスの旅が終わりました。

イタリアへ戻る飛行機がアルプスの山を越えて行きます。
アルプス山脈

思えば、職場で働いていた頃、よく通勤電車で過呼吸になり、途中下車しました。
1年くらい前まで、人の多い場所ではパニックになることもありました。

山や公園に行くようになり、今は元気になりました。

木々を通して地球のエネルギーをもらえる感じがします。
私には、自然の中で過すことが、大きな治療でした。

イタリアのサレルノで過ごした日々とヨーロッパの旅行。

自然とつながる瞬間は、人間である自分も、自然そのものであることを思い出すことが出来る大切な時間です。