滝子山の秋(ハイキング)

滝子山紅葉

大小の 白糸縫いし 滝子山
青に映えたる 山吹紅(やまぶきくれない)

滝子山沢

緩やかな登りの木立を歩き、到着した山頂近く。
水源と思われるささやかな水が湧いていました。

山の中腹には滝の大小の流れが山を白く縫うように流れています。
沢の勢いある流れは、やわらかな秋の陽射しに照らされ、水の一滴一滴が眩しいほど輝いています。

朝も夜も、誰が見ていなくとも、絶え間なく流れる水。
沢を見る度、山にこれほどの満々たる水が蓄えられていることに驚嘆します。

水源の水は、生命の水となり、生き物を育む。

時に川幅を広げ、時に地に潜り、自由自在に変化し、わずかな隙間を流れ、岩に体をぶつけ、しぶきをあげて、落下する。

山に抱かれる麓の集落の生活の水も山からの贈り物です。

母なる海と父なる山。
海の水が有機的な意思を持ち、山へと還り、地球に住む生き物に生命を与えてくれる。

沢の冷たい水に手を触れ、すべての生き物が地球に守られている地球の子供なのだと気づきました。

滝子山紅葉

山道に立ち止まり見上げると、吸い込まれるような青い空に、透き通るように色づいた木の葉。
木の枝が風に吹かれ、ふわりふわりと揺れています。

紅葉に包まれる人もほんのり黄色に染まります。

一歩一歩、歩いた先に見られる光と色の芸術。
この瞬間にだけ輝きを放つ木の枝の宝石。

なめらかに移り変わる日本の四季。
生きて季節の美しい景色を見ることが出来ることに感無量になります。

風に舞いゆっくり地に降りる葉は、新たな生へと向かう旅立ちのように見えます。

以前、体調が思わしくない頃。
枯れ落ちる葉とともに、生命の灯が消えかかるように感じていました。

滝子山

山に登り、新たな生命の再出発ができました。

自然の中で過ごすことはかけがえのない時間です。