塔ノ岳 縦走

塔ノ岳

2017年4月24日

昨日、人生初の縦走をしました!

縦走というのは、登山をする前には耳慣れない言葉でしたが、登ったルートを折り返さずに別のルートで下りること、とのこと。

神奈川県の秦野駅からバスでヤビツ峠へ。

表尾根と呼ばれるルートを歩いて塔ノ岳山頂へ、大倉尾根を通って下山する人気のコースだそうです。

歩行距離約13km、所要時間は6時間40分程度。

途中休憩を取りながら、塔ノ岳山頂を目指します。

登山を始めたころは足や肩が痛くて、長時間歩くのはとても大変でした^^;

最近は山道にも大分慣れてきたようで、昨日は比較的歩きやすく感じました。

実は、夫の勧めで山に登るようになりましたが、登る前は「登山なんて出来るだろうか」と思っていました。

というのも、数年前、体調が優れず、寝ていることが多く、最寄りの駅まで歩いていくのもやっとという時期がありました。

ですが、簡単な山から登り始めると次第に体調が良くなり、山ではとても元気に過ごすことが出来るようになってきました。

今回も社会人山岳会で訓練を受けた主人のサポートのお陰で、初の縦走を完遂することが出来ました^^

塔ノ岳

二ノ塔、三ノ塔と過ぎ、烏尾山につくと鹿が迎えてくれました。

野生の鹿ですが、登山者が多く来るため、人慣れているようで、全く気にすることなく、草を食んでいました。

可愛らしい鹿ですが、実は増えすぎて困ったことになっているそうです。

鹿はもともと里に暮らしていたけれど、人が生活するようになったことで、山に追われてしまった。

さらに、天敵のオオカミが狩猟により絶滅し、暖冬のために冬を越せるようになった。

その結果、今では繁殖し過ぎて、山の植物や木の皮まで食べ、丹沢の山は荒れ果ててしまった。

それを知ってから周りの木を見渡すと、山の寂しさが伝わってくるようで、悲しい気持ちになりました。

山から流れる水が川となって、海に注ぎ、海の水が雲となり、空から雨になってまた山に降る。

そして、土に染み込み、木の根が土を支え、山の水を貯える。

山に登ると、そのような循環で私たちの命の水が、守られているのだと実感します。

私は自然に近い生活をするようになってから体調が回復してきました。

便利な生活を離れて、少しくらい不便でもそれが当たり前だった頃の生活が普通になったら、自然と動物と人の暮らしを守れるのではないのかなと思いました。

塔ノ岳

山頂を過ぎて、下る登山道に小さな花をつけた山桜が咲いていました。

初めて見る山桜の清楚な佇まいと、傾きかけた日のやわらかな光、木々の長く伸びた影に、心が穏やかになります。

しばし、やすんでいる間、夫がオカリナを吹いていました。

美しい音色が木々にこだまし、時折、通る人も耳を傾けていたようです。

途中、歩いてきた尾根の山並みを振り返ると、通ってきた小屋が小さく見えました。

自分の足であの道のりを歩んできたとは信じられないような思いがしましたが、同時にとても感慨深いものがありました。

初縦走と感謝を込めて一句。

「山桜 愛(め)でつ歩みし 夫婦路(めおとみち)」